TOPに戻る デモCDを作ろう!
レコーディング豆知識

ギターを買って練習した。好きな曲をコピーした。オリジナルの曲もできた。
となれば次はデモCDですね!
デモCDは、これからオリジナルの曲でライブ活動をするにあたって、
活動資金源になるだけでなく、あなたの
プロフィール的な意味合いでも
必ず必要になってきます。

例えば、ライブのブッキングをする場合でもライブハウス側は
あなた(もしくはそのバンド)が、どんな曲を演奏するのか分からないと、
どういう感じのバンドと一緒にブッキングすればいいのかさえ
見当がつかないからです。
仮に仲間内でライブハウスを借り切る場合などは先にお金さえ払えば
いいわけでライブハウス側も楽なんですが、通常ブッキングとなると、
同じ日に出演するバンドの音楽性があまりにもバラバラだと、お客さんも
苦痛だろうし、バンド同士が共感も持てません。
だいいちライブハウスの評判にもかかわりますので
ブッキングマネージャーの腕の見せ所なわけです!

更に、デモCDを作るためのレコーディングを経験することで、
今までに気付かなかった自分の弱点が色々見えてくる他、
総合的にミュージシャンとしてのあなたのレベルが確実に
数段上がります
ので是非、挑戦してみてくだい!

そこで今回は、バンドのデモCDを作るためのレコーディングで
注意しなくてはいけない事柄を、ひとつづつ説明していくことにしましょう!
(弾き語りのレコーディングは機材さえあれば家でもできるので問題ありません)

まず、バンドのレコーディングで一番難しいのはドラムです!
しかも難しい上に一番大切です!
ドラムのレコーディングがうまくできなければ、そのCDが
良い仕上がりになる事は100%ありません!
なぜなら、
まずドラム又はドラムとベース(リズム隊)を同時に録音し終わってから、
その演奏に合わせてギターやボーカルを録音していくからです。
歌以外の楽器を全て同時に録音する
一発録りという手もありますが、
よっぽど息の合ったバンドでない限り、これはおすすめできません。

<リズム隊の録音>
ということで、レコーディングスタジオなどを借りて(スタジオにエンジニアがいて、
レコーディングパックという感じで時間貸ししている所も多い)まずドラムを録音
する所から始まるわけですが、普通に叩いてしまったらどうしても
その人の癖で速くなったり遅くなったりする部分が出てきてしまいます。
そうなってしまうと、
後からそれを聴いて合わせることは不可能なので、
先に
ガイドとして、今から録る曲のスピードに合ったクリック音
(メトロノームの電子音)を録音しておいて、ドラマーがそれを聞きながら
演奏します。

クリック音を鳴らすにはリズムマシンが一番便利です。色々な種類の音が
鳴らせるので、聴き取りやすい音を選べるからです。
(僕はいつも楽器の音に混ざりにくくて聴き取りやすい、
カウベルの音を
使ってます)
どのリズムマシンを買おうか悩んでいる場合は
僕が使っている”ZOOM RT-223”が価格も安くて
使いやすいので
おすすめです。
ここで更に安いのを探しましょう!↓
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さて、そうしてガイドのクリック音の合わせてドラムを録音する際、
同時にベースも演奏して
その音もドラマーのヘッドホンから聞こえた方が
ノリが出て叩きやすいし、
そのままベースも録音してしまえば一石二鳥です。
その際ベーシストはクリック音をヘッドホンから流さずに、ドラムだけを聞いて
  演奏するようにしましょう!

そしてドラムがうまくいった時のテイクを採用すれば、
ベースの気に入らない部分は
後から録り直すことができます。

これは、レコーディング機材の中で録音した音がトラック分けされていて
ドラムの音とベースの音は違う場所にあるので、
曲にブレイクなどの
無音部分があれば、そこからパンチインという方法で
録音し直すことができるというわけです。

しかし、ドラムに関しては音を拾うためのマイクがたくさん立っていて
その全てが完全に無音の部分はなかなか存在しませんし、
途中から録り直すと、どうしてもそこで
ノリが変わってしまうので
部分的な取り直しはできません。

レコーディングでドラムが一番難しいと言ったのはこのためです。

ちなみに、スタジオに時間制限がある場合は、
その日に録る曲のクリックのテンポをきちんと把握してないと、
いきなり最初
で、かなり無駄な時間を使ってしまいますので
注意してください!

そして、クリック音を鳴らす機材は自分で用意しましょう。
クリック音は
同じ数値でも機材によって微妙に速さが違うし、
スタジオには置いていない場合もあります。

<ギターの録音>
さて次はギターの録音ですが、この時点で余っているトラック数
をレコーディングエンジニアに聞いて確認してみましょう。
トラック数というのは
音を完全に独立させて録音できる数の事で、
使う機材によって違います。
別々のトラックに入っている音は、後からそれぞれ
単独で音量などを
調節できる
ので、ドラムを録るためにいろんな場所に立てられたマイクから
拾った音達も、それぞれ別々のトラックに録音されているはずです。
そのため、良い機材を使っていないと残りのトラックが少なくなっている
可能性があるので確認する必要があるわけです。

そこでもし、ギターで3トラック使えるとすれば、1つ目のトラックにイントロ、
2つ目に歌のバッキング、3つ目にギターソロ、などというように
無音部分を探してパンチインなどせずに、完全に分けて録ることもできます。

また、[実際に曲を使った具体的なポイントアドバイス]の項目で使った課題曲
”抜け殻”のCメロのギターのように、違う弾き方をしたギターを2トラック
に別々で録音して、
それぞれを左右のスピーカーに振り分けることもできます!
これは
PANを振ると言ってステレオ感を出すために非常に効果的です。
最近は、アコギは完全に左だけから聴こえて、エレキはやや右から聴こえる
などという極端な仕上がりになっている曲も多いですね!

このように、使えるトラック数に応じて録り方をあらかじめ考えておくことも
とても大切です!
スタジオで考えていたのでは時間がどんどん過ぎていきますからね。
そして、
何のためにどの部分と、どの部分を分けて録るのかも明確にして
メモなどをしておかないと、録った後にどの部分がどこにあるのか
分かりにくくなるので、それを探すのにまた時間がかかってしまいます!

要するに、部分ごとにトラックを分けて録れるのは便利ですが、
管理をきちんとしておかないといけないということです。

それと注意しておかなければいけないのは、
トラック分けされている部分同士のつなぎ目が自然に聞こえるように
するためには、
「このトラックではここまで」という感じで途中で弾き終わる時に、
ピタッ!と止めるのではなく、
まだ次の部分を弾きそうな感じで止めることが
とても重要です!

簡単に説明すると、
[実際に曲を使った具体的なポイントアドバイス]のサビの前半で
触れている、「
次のコードへのつなぎ目を自然に聴こえさせるために
一瞬、左手で何も押さえてない状態で弾く部分が存在する

というのを思い出してください。
これと同じように、
左手で何も押さえてない状態で弾く部分から
次のコードの頭を弾くか弾かないかぐらいの所
で止めておけば
別のトラックで、その頭から弾き始めた時に自然につながって
聴こえるわけです。

<ボーカルの録音>
さて、最後はボーカル録りですが
歌に関してだけは生ものですので、長時間の録音になるとどうしても
声質が変わってきてしまいます。
それに歌い方もその時々によって微妙に違いますので、
ギターと同じようにトラック分けして録る場合は
同じ雰囲気で歌う部分をまとめて録っていく方がいいでしょう!
例えば、AメロならAメロを先に全部録ってしまってから
次はサビを全部、そして最後にCメロなどという感じで
曲によって
歌いやすい部分からまとめて録っていく方がいいと思います。
逆に苦手な所から先に録ると、なかなかうまく歌えずに
気が滅入ってテンションが下がってしまい、得意な部分も気持ちよく歌えない
という事態にもなりかねませんので
・・・

ちなみに、歌っていて「喉の調子が悪くなってきたな」と感じたら、
ちょっと休んで
ハチミツを飲むと少しましになります。
そして
さらに強力に喉に効くのはこれです↓

スチームサワ

オムロン吸入器 スチームサワ NE-S18【Tsutomu World】

↑これは直接スチームを口から吸い込んで喉の奥まで届くので、
10分ぐらいすると喉の痛みはかなり和らぎます。
注水口に
イソジンを少し混ぜておくとより効果的です!
しかも、これを利用していると風邪もひきにくいので
またまた一石二鳥です!

<ミックスダウン>
さて話を戻しますが、こうして全てのパートを録音し終わると
最終作業として
ミックスダウン[トラックダウン(TD)とも言う]があります!
これは、
録り終えた音達をうまく混ぜ合わせて一つの曲に仕上げる作業ですので、
今度はレコーディングエンジニアの腕の見せ所です!

あなたが仕上がりにイメージする雰囲気や音量のバランスをしっかりと
エンジニアに伝えておきましょう!
あなたが好きな音を出しているアーティストのCDを持っていって
聴いてもらうのも、分かりやすくていいと思います!

そして、部分的にエフェクトをかけたりPANを振ったりするために
トラックを分けて録っていた所は、
「どのぐらい、どんなエフェクト効果が欲しいのか」などをきちんと伝えて
自分の耳で確かめましょう!
仮に順調に録音が終わったとしても、それを生かすも殺すも
この最後のミックスダウン次第ですので、ある意味一番大切かもしれません!

要するに最後はエンジニアの知識とセンス、そして
あなたの耳にかかっています
ので、時間がある限り
たまに違うCDを聴いて耳をリフレッシュしてみたり、
最終的に「OK」を出す前に、一度
あなたがいつも使っているCDラジカセや
カーステレオなどでチェックしてみることを
お勧めします!
なぜなら、いつも使っている機材で、
いつも聴いているぐらいの音量で聴いてみると、
音のバランスが悪かったり低音が出すぎていたりした時、
すぐに分かるからです!

これがスタジオだとスピーカーの特性も違うし、
たいがい大きめの音で長時間集中して聴くことで耳も疲れてきますので
何が正解か自分でもよく分からなくなってくるのです!

実際に僕も、最終的にマスターCDが完成してから
それを帰りの車の中で聴いて初めて、思っていた音と違う事に気づき、
また最初からミックスダウンをやり直したこともありますので、
くれぐれも注意してくださいね!

ちなみに、効果音などを挿入したい場合も、事前にCDR等で音源を
用意して単独でトラックに録音しておき、このミックスダウンで調整します。
効果音を挿入する事でCDならではの雰囲気を出せるので
僕もいくつか使ってます。
その中でも、作曲した時点で強風の効果音を入れようと決めていた曲が
ありますので、一応紹介しておきます↓
紅い風 / CRAM-BO (CD音源)

...........↑で聴けない場合はこちらからどうぞ。

ついでに、
出だしのギターに迫り来る感じが欲しかったので、
クリックに使ったリズムマシンのタムの音を
リバース(逆回転)させて効果音に
使った曲も紹介しておきます↓
からっぽの光/CRAM-BO (CD音源)

   ↑で聴けない場合はこちらからどうぞ。

(CDについてのお問い合わせはメールフォームからお願いします)


以上の事柄を参考にしてリーズナブルに、出来の良いCDを作って
更にあなた自身もレベルアップしてくだい!

そして次の項目では、ストリートライブでのおすすめ機材を紹介しますので
是非参考にして、良い音でまず通行人の耳を引き、あなたの曲で
たくさんのお客さんを魅了するライブをしてください!


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